V奪還へ課題山積の巨人、どうなる来季のポジション争い
救援、捕手にも課題
○リリーフ
鉄腕・山口鉄也は今季9年連続60登板も1勝6敗と精彩を欠いた。だが、今季63試合の登板数が示す通り、その力はチームに必要。ソフトバンクからFA宣言した左腕・森福允彦を獲得できれば、山口の負担を軽減できる可能性はある。新人では最速148キロの池田駿が加入。ここに左腕が1枚加われば、大きい。右には今季自身最多の64試合に登板した田原誠次やセ最優秀中継ぎのマシソンが控え、勝利の方程式の一角を担う。今季セーブ王のタイトルを獲得した澤村拓一といったリリーフ陣をどうやりくりしていくか、首脳陣の手腕にも注目が集まる。
○捕手
長年、正捕手を務めてきた阿部慎之助が怪我で出遅れた。阿部抜きになるとチームで一番のウイークポイントになった。レギュラーの筆頭は今年で3年目を迎えた小林誠司。今季は129試合に出場も、リードや捕球、打率.204の打撃は物足りない。鬼屋敷正人や河野元貴といった選手も期待されながら1軍定着はできていない。パンチ力に定評のある来季2年目の大卒捕手、宇佐見真吾の台頭も期待される。