愛されるベテラン助っ人が“異例”複数年契約 エルドレッドと広島の強い絆
チームメイトとの会話も日本語、家族も広島になじんでいるエルドレッド
15年は開幕前に右膝の半月板の手術を受けたため、79試合の出場にとどまったが、チーム最多タイの19本塁打をマーク。そして今季は開幕から打ちまくり、右太ももを痛めて離脱する6月半ばまでに打率.319、16本塁打、38打点の好成績を残した。8月半ばに復帰後も中軸を打ち、最終的には.294、21本塁打、53打点で25年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。
長打力が最大の武器だが、外国人らしからぬ真面目さも球団からは高く評価されている。練習に取り組む姿勢はもちろん、左翼の守備ではダイビングキャッチも披露するなど献身的。メジャー時代からの本職の一塁守備でも今季は失策0と高いレベルにある。
チームメートとの会話も日本語でこなせるようになった。長女は今春に広島市内の小学校に入学。家族そろって、すっかり広島になじんだ。「最高の街である広島に日本一を届けるという目標に向けてプレーすることをとても楽しみにしています」とコメント。気さくで誰からも愛される助っ人が広島の顔になりつつある。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count