巨人から続々と北の大地へ 日本ハムで再起を期す元G戦士たち
岩舘は引退後もスカウトとして貢献、2008年には衝撃のトレードも
2009年には岩舘学内野手が金銭トレードで巨人から日本ハムへ。岩館は東洋大から2003年のドラフト5位で入団。守備力の高い内野手として期待された。しかし、1軍定着はならず09年オフに移籍。日本ハムでプレーしたのは3年だったが、どこでも守れる内野手として最終年の2012年は自己最多の24試合に出場し、プロ初本塁打も記録した。
同年をもって現役を引退したが、球団は岩館の真面目な性格や人柄、冷静かつ広い視野で野球を見られる点を高く評価し、プロスカウトに起用。今は高校野球や大学野球などアマチュア野球をくまなくチェックし、将来の主力の発掘に力を注いでいる。
今回の大田の時のような衝撃があったトレードは2008年。巨人から主力だった二岡智宏と林昌範、日本ハムからマイケル中村、工藤隆人が移籍した。二岡は日本ハム1年目の2009年に勝負強い打撃で勝利に貢献。指名打者枠でオールスターに出場するなど、脚光を浴びた。
2010年は4番を任される試合もあり、2年連続で球宴出場。その後も代打の切り札としても活躍したが、ケガにも苦しみ、2013年シーズン限りで引退をした。林は2009年に46試合3勝2敗9ホールド、防御率3.33、翌10年は35試合で2勝2敗14ホールド、防御率2.64の成績だった。
その他にも多くの元G戦士が日本ハムのユニホームを来て、新天地で再起を図った。環境が変われば、チャンスも増え、モチベーションも変わる。もともと力をもってプロの世界に入ってきた選手たち。大田や公文、吉川光、石川も古巣を悔しがらせるほどの活躍を期待したい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count