米国で日本の「審判カメラ」が話題に MLB公式動画サイトが「最高」と絶賛
日本でおなじみとなりつつある「審判カメラ」を特集、「いかに判定が難しいかが分かる」
MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」で、日本の「審判カメラ」が絶賛されている。日本のテレビ中継では近年、おなじみとなってきた“球審目線”の映像だが、米国では斬新なものとして取り上げられている。
「Cut4」は「日本の審判視点のハイライト映像は最高の席」と題した特集記事をサイトのトップに掲載。「審判カメラ」の約3分半の動画集を掲載している。
「もしあなたが『内野を抜ける球を打つ力も、マウンドで投げる腕力も、どこかでプレーできるほどの競技熱もないけど、審判になる目は持ってる』と思ったことがあるなら、これがあなた向けのビデオだ。悲しいことに、その夢を打ち砕きもするだろう」
記事では、このように言及。ピッチャーの投球を真正面からとらえた迫力ある映像は、これまでは打者、捕手、そして審判しか見ることができなかったもの。だが、「審判カメラ」でファンも“体感“できるようになった。
「審判の頭部カメラから見るこのNPBのハイライト映像で、あなたはいかに投球が速いか、いかに判定が難しいかが分かるだろう」。MLBでは、1球1球の判定に対して客席からブーイングが起こることもあるが、この映像はそれをためらわせる材料となるかもしれない。
一方で、記事では「あなたの審判への夢を終わらせうる一方で、これは素晴らしく見晴らしの良い位置だ」と、映像を絶賛。MLBには、大谷翔平より速い球を投げるアロルディス・チャップマン投手をはじめ、剛速球投手が多く存在するが、この映像が話題となったことで、今後は160キロ台後半の投球も「審判カメラ」で見られるようになるかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count