日本球界復帰の村田は輝けるか 黒田と和田、松坂と井川…分かれる明暗

五十嵐はホークスのブルペンで柱に、松坂は復帰後2年間で登板1試合のみ

 2013年に日本に復帰した五十嵐亮太投手は移籍先のソフトバンクに貢献。13年は51試合に登板し、3勝3敗11ホールド、12セーブ、防御率2.53。14年は63試合に登板し、1勝3敗2セーブながら、44ホールド、防御率1.52。15年も54登板で3勝1敗31ホールド、2セーブ、防御率1.38と好成績を収めた。今季こそ左太もも裏の肉離れなどで33登板にとどまったが、オフにメキシコのウィンターリーグに参加するなど飽くなき向上心を見せている。

 レッドソックスでブルペンの柱として活躍した岡島秀樹は、2012年シーズンにヤンキースとマイナー契約を結ぶも、2月に身体検査で左肩に異常が見つかったとして無効に。3月にソフトバンクと契約し、6年ぶりに日本復帰した。1年目で56試合に登板し、0勝2敗9セーブ24ホールド、防御率0.94といきなり大活躍。メジャー復帰を目指してオフに自由契約となり、アスレチックスとマイナー契約を結ぶと、5月にメジャー昇格を掴んだ。しかし、5試合のみの登板で3Aに降格し、10月に自由契約に。14年は再びソフトバンクに所属し、44試合登板で4勝4敗27ホールド、防御率2.11。オフに条件が折り合わず自由契約となり、翌15年はDeNAに入団したが、10試合登板で0勝2敗2ホールド、防御率8.59で戦力外に。今季、オリオールズのマイナーでプレー後、現役を引退した。

 一方で、日本復帰後に苦しんだ選手もいる。松坂大輔は15年にソフトバンクに3年総額12億円(推定)で加入。「平成の怪物」の8年ぶりの日本復帰は大きな話題となったが、1年目はオープン戦からの度重なるケガなどで1軍登板ならず。8月に右肩の手術を受けた。2年目の今季も2軍調整が続いたが、10月2日の楽天戦で日本復帰後初登板。しかし、3648日ぶりに日本マウンドで、8回の1イニングを3安打2奪三振4四死球で5失点(自責2)と大乱調に終わった。来季は3年契約の最終年となる。

 15年途中にレンジャーズから自由契約となった藤川球児投手は、その後3年ぶりに日本復帰し、残りのシーズンを独立リーグ高知でプレー。そして、今季は4年ぶりに阪神、NPBに復帰した。当初は先発を任されたが、結果を残せず。シーズン中からブルペンに入り、結局、43試合登板で5勝6敗3セーブ10ホールド、防御率4.60に終わった。今季は背番号18をつけたが、来季からメジャー挑戦前と同じ背番号22に戻す。

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