イチローは“別格枠”「今日引退しても殿堂入り」 米紙が殿堂候補の選手特集
現役では別格の存在として尊敬集めるイチロー
2番手はマリナーズのフェリックス・ヘルナンデス投手。ただ、「キング」の異名を持つ右腕の今季について、特集では「間違いなくワースト」と一刀両断している。これまでサイ・ヤング賞受賞は1度ながら、さらに2度も2位に選出されていること、今季は13勝12敗という成績だったことも紹介。通算154勝の右腕は、殿堂入りのために「あと5シーズンの活躍が必要」だという。
3番手はジャイアンツのバスター・ポージー捕手だ。3度のワールドシリーズ制覇に貢献したスター選手についてシャーマン記者は、MVP、最優秀新人など輝かしいキャリアを送ってきたことを振り返りつつ、最も肉体的な負担の多い捕手というポジションによる成績の低下を懸念。まだ29歳だが、通算116本という本塁打の少なさも指摘している。
そして、4番手はナショナルズのマックス・シャーザー投手。今季2度目のサイ・ヤング賞に輝いた右腕については、2度のノーヒットノーラン、1試合20奪三振という偉業を紹介し、「史上最高のパワーピッチャーの1人」と評価している。ただ、殿堂入りには今季レベルの活躍があと2、3シーズン必要だという。
5番手はメジャー屈指の巧打者として知られるレッズのジョーイ・ボット内野手。記事では、MVP1度、史上12番目の出塁率(.425)、同18番目のOPS(出塁率+長打率、.961)という素晴らしい成績を残す名手であることに振れ、ポストシーズンでの活躍がないことが懸念材料としている。
イチローはカブレラやアルバート・プホルス内野手(エンゼルス)とともに、現役ではまさに別格の存在として、米国内でも尊敬を集めている。ただ、殿堂入りの資格が発生するのは5年後。記事では「今日引退しても…」とされているが、50歳まで現役続行を掲げているイチローだけに、55歳以上で殿堂入りとなるのだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count