2年連続CS進出のロッテは「つなぎの4番」引退 実弾所持助っ人は1年で退団
強打の青松もついに戦力外に
◯伊藤義弘投手(戦力外)
プロ9年目。通算257試合登板。6勝13敗1セーブ、防御率3.83。
07年の大学・社会人ドラフト4巡目指名で入団すると、この年限りで移籍した小林雅英の背番号「30」を譲り受けた。「幕張の防波堤」と呼ばれた小林雅同様に、入団1年目からリリーフとして活躍し、キレの良いスライダーとシュートを武器に11年まで4年連続50試合登板を達成。10年の日本シリーズでは4試合に登板し、胴上げ投手にもなった。近年は度重なる故障に苦しんでおり、トライアウトを受け、巨人の入団テストを受けたことも伝えられたが、吉報は届かなかった。
◯木村優太投手(戦力外)
プロ8年目。通算47試合登板。1勝6敗1ホールド、防御率5.24。
190cmの長身で和製ランディ・ジョンソンとも形容された大型左腕。06年のドラフトでは横浜から3位指名を受けるも契約には至らず。07年3月には西武から「栄養費」として現金を受け取っていたことが発覚し、対外試合出場停止などの処分を受けた。08年ドラフトでロッテから1位指名を受け入団したものの、8年間のプロ生活で1勝(6敗)と不本意な結果に終わり戦力外通告。制球に苦しむシーンが目立った。
◯青松慶侑(戦力外)
プロ12年目 通算26試合出場。打率2割1分4厘、1本塁打、5打点。
2004年ドラフト7巡目で捕手として指名を受け、上宮太子高からプロ入り。入団後はその強打を活かすため、一、三塁手としても起用されてきた(2013年に内野手登録へ変更)。2軍では通算81本塁打を放つなど、強打の内野手候補としてロッテファンからも長きに渡り注目を集める存在であったが、1軍の壁を打ち破れず戦力外通告を受けた。複数ポジションを守った経験や打力には光るものがあり、年齢的にももう一花咲かせることに期待したいところだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count