1億円到達の西武・菊池雄星、来季目標に「16勝」 思い描く“岸の存在感”
初の2桁勝利も「悔しさしかない」、来季は「安心してもらえる投手」に
西武の菊池雄星が23日、ファン感謝イベント後に西武プリンスドームで契約更改交渉に臨み、1億円プラス出来高でサインした。4500万円の大幅アップに、「途中、怪我もありましたが、防御率や、中4日、5日(での登板)が多かったことを評価してもらいました」と、感謝した。
初の開幕投手、2桁勝利(12勝)、規定投球回数達成と、“初めて”尽くしの好成績で充実の1年となったが、本人は「悔しさしかない」と、シーズンを振り返る。
「勝ち星は、自分では左右できない。それよりも、2か月離脱し、1年間(ローテーションに)いられず、チームに迷惑をかけた申し訳なさ、チームのBクラス、個人としても、チームとしても、悔しさの方が多いので、やりきった感よりも、来年に向けて課題を感じる方が多いです」
チームの勝ち頭として、1億円プレーヤーとして、さらには岸孝之の楽天移籍もあり、来季は本格的に「エース」のポジションへの成長が期待される。そのエース像について、25歳左腕は入団から7年間慕い続けてきた岸の存在感をイメージし、「『あいつの試合は負けられない』と野手の方に常に思ってもらえたり、中継ぎの方に『今日は雄星だから出番はないだろう』と安心してもらえる投手」を目標に掲げる。
チーム内にも後輩が続々と増え、年齢的にも立場的にも、「手本」となるべく自覚、責任感は増すばかり。「来年、再来年としっかりと結果を出して、初めて“エース”と認めてもらえるもの。8年目になりますが、来年が一番大事だと思う。背番号の『16』勝目指して頑張りたい」。チーム牽引を誓った。(金額は推定)
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count