限られた選手しか経験できない引退セレモニー これまでのG戦士の引き際

ファンへ最後の雄姿を披露した鈴木尚広

 通算228盗塁、巨人一筋20年の鈴木尚広外野手が、23日のファン感謝デーで引退セレモニーを行った。オーロラビジョンに20年の歩みが映し出され、場内は静寂に包まれた。スーツ姿の鈴木はマイクスタンドの前へ立って挨拶。ファンへの最後の勇姿となった。

 今回のように球団から引退セレモニーの場を用意され、最後の花道を飾れる選手は少ない。鈴木のように自ら辞めることを決断した選手、功労者にしか式典の場は与えられない。鈴木は晩年は走塁職人としてチームを勝利に導き、ファンに愛された。感動的なセレモニーで幕を閉じた。

 1年前のファンフェスタでは感動の中、高橋由伸現・現巨人監督が現役生活に幕を引いた。

 場内の照明が落とされ、オーロラビジョンに高橋由伸選手の現役時代の名シーンが映し出された。明かりが灯ると、高橋監督VS菅野―阿部のバッテリーによる1打席勝負が展開された。2球目の外角直球を由伸選手は振り抜き、左中間フェンスへ打球を放った。

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