中日新外国人ゲレーロ、来季年俸は新旧球団合わせて約5.7億円保証
3Aでは通算打率.323、15本塁打の成績でパワー打者として活躍
好守強打の内野手として、鳴り物入りでドジャースに入団したゲレーロは、2014年に開幕ロースター入りしたものの、期待通りの成績は残せず。降格した3Aでは、チームメイトだったベテラン捕手ミゲル・オリボと試合中に喧嘩し、左耳の一部を噛みきられる憂き目に遭った。この事件も影響し、2015年からは本人の承諾なしにマイナー降格させられないという条項が契約につけ加えられた。
2015年は控え野手としてメジャーで1年を過ごした。前半は打率.244、10本塁打、30打点の働きで代打の切り札として活躍したが、後半は打率.206、1本塁打、6打点と急降下し、出場機会は減った。
スプリングトレーニングで左膝を怪我した今季は、故障者リストで開幕。メジャー復帰を目指し、リハビリとして傘下マイナー3球団で16試合に出場したが、打率.136、1本塁打、4打点と奮わず。本人の承諾がなければマイナー降格させられないという契約条項も足かせとなり、戦力外通告された後の6月8日に解雇。その後はどの球団とも契約を結んでいなかった。
メジャーでは期待通りの成績を残せなかったゲレーロだが、3Aでは通算67試合に出場し、打率.323、15本塁打、49打点と好成績を残しており、日本で活躍する可能性は十分に秘めている。中南米に造詣の深い中日の森繁和監督の下で一花咲かせることができるのか。保証のない2018年以降に大きな契約を勝ち取るためにも見せるであろう、来季のゲレーロの本気度に期待したいところだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count