一流選手にも訪れる力の衰え 最近5年で主力が味わった2億円超の大減俸
小笠原の巨人最終年は3億6000万円減で7000万円
○2012年 小笠原道大(巨人)▼3億6000万円
巨人に2007年に加入してから、リーグ3連覇など輝かしい成績を残した。フルスイングが代名詞で鋭い打球で勝利を呼び込んできた“ガッツ”だったが、2011年頃から打撃は下降気味。怪我にも苦しみ、年々試合出場数も減った。年俸は4億3000万円まで上がったが、巨人最終年となった2013年は3億6000万円ダウンの7000万円。過去最少の22試合出場で1本塁打と状態は上がらなかった。2013年オフに中日へFA移籍。2年プレーした後、今季から中日の2軍監督を務めている。
○2011年 山崎武司(楽天→中日)▼2億2000万円、清水直行(DeNA)▼2億円
2010年にはチームトップの28本塁打を放つなど、楽天を支えた主砲だったが、2011年は怪我にも苦しみ、102試合の出場で11本塁打。オフに自由契約となった。古巣の中日から声がかかり、2億2000万円ダウンの3000万円で契約。中日で2年プレーした後、2013年オフに引退した。
2011年、清水は左膝の怪我に泣かされた。7試合の登板で2勝4敗。かつてロッテのエースとして鳴らした右腕だが、戦力になれなかった。同年オフに2億円減の5000万円で契約更改。翌年は1軍での登板機会はなく、戦力外通告を受けた。
全員、チームの主軸だった選手達がぶつかった大きな壁。現役選手たちは、この大減俸の大波を乗り越えて復活を果たせるだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count