日本記録まで85打席…2443打席無本塁打のロッテ岡田が380万円増でサイン
来季は中堅レギュラー獲りに意欲「ポジションを渡さない」
今季までロッテの選手会長を2年務めた岡田幸文外野手が2日、ZOZOマリンスタジアムの球団事務所で契約更改に臨み、380万円増、自己最高の4180万円(金額は推定)でサインした。
今季は目標にした全試合出場はならなかったが、中堅手として75試合に先発。過去2度ゴールデングラブ賞に輝いた自慢の守備で貢献した。121試合に出場し、打率.275、18打点と前年より数字をあげ、年俸10パーセント増を勝ちとった。
岡田は「5月、6月とブレーキになった。なにくそ魂で来年は一度もセンターのレギュラーポジションを渡さないつもりで、しっかり準備したい」と来季に向けて決意表明。「ポテンシャルはレギュラーを獲る選手で、1番センターの核弾頭として早い回に点をとってもらえる選手」と林球団本部長の期待値も高い。
2008年育成ドラフト6位での入団で、年俸240万円から這い上がったが「まだまだ(プロの世界には)上がある。1年でも(この世界で)長くやることが大事。自分は自分のパフォーマンスをすること。金額にこだわりはない」と話した。
岡田といえば、デビューから2443打席本塁打無しの記録保持者で、来季は元阪神の赤星憲広が持つ日本最多記録2528打席の更新が迫る。「1本でれば2桁(本塁打)いくのでは?」と問われると、「それじゃT-岡田になるじゃないですか」と笑ったが、「球団との間に入って正直苦労した」という選手会長という大役を離れ、来季はひと暴れしそうな予感を漂わせた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count