絶対的「左キラー」移籍、ソフトバンク「ポスト森福」は誰に?
「左キラー」がFA移籍、SBは「ポスト森福」台頭が急務に
12月1日。ヤフオクドームに集まった報道陣の輪の中心で、涙を流しながら言葉を絞り出す男がいた。森福允彦、30歳。今季取得した国内FA権を行使し、獲得へ乗り出していた巨人への移籍を決断した左腕は、10年間プレーしたソフトバンク、そして、そのファンたちへの思いを話す中で、何度も言葉を詰まらせた。
ソフトバンクで10年間プレーし、中継ぎの中心選手として活躍してきた森福。「成長と挑戦という気持ちの中で、巨人というチームの中で挑戦としてやっていきたい」。新天地での挑戦、そして、入団交渉の場で出された「セットアッパー」という、自らが望んでいた場所でのプレーにやりがいを感じての移籍決断だった。
残留を要請していたソフトバンクにとっては大きな痛手となる。「左キラー」として確固たる地位を築いていた左腕。何よりも印象深いのは、絶体絶命の窮地での精神力の強さ。満塁など、失点も致し方ない状況でマウンドに上がり、それを切り抜けた場面が今季何度あったことか。危機的状況であれだけ頼りになる投手は、そう簡単には育たないだろう。
森福が抜ける来季、チームとしては「ポスト森福」の台頭が急務となる。その候補となるのは、一体どの選手だろうか。