絶対的「左キラー」移籍、ソフトバンク「ポスト森福」は誰に?
可能性秘める23歳育成左腕
ダークホースとなる可能性を秘めるのが、育成選手の児玉龍也。九州国際大付高から神奈川大を経て、15年の育成ドラフト2位で入団したルーキー左腕。左サイドスローで投げるだけでなく、セットポジションに入った段階で右脚を左脚よりも一塁側に置き、クロスステップで踏み出す。その投球フォームは森福や、そして、日本ハムの宮西尚生を彷彿とさせる。
23歳の左腕は今季2軍での登板はなく、3軍戦で25試合に登板。防御率4.26、25回1/3を投げて、与四球13、与死球7と制球力が大きな課題となった。秋季キャンプでは工藤公康監督や佐藤義則投手コーチから指導を受け、その変則フォームへの首脳陣の期待が垣間見えた。制球が安定すれば、楽しみな存在となる。
絶対的な「左キラー」として君臨した森福の後継者。ここも来季に向けた競争の激戦区となりそうである。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count