注目の巨人のプロテクト 前回の人的補償から見るポイントは?
山口俊が巨人移籍へ、注目される補償の動向
DeNAからFA宣言した山口俊投手の巨人入団の正式発表が秒読み段階に入ってきた。山口俊は年俸8000万円。Bランクになるため補償が必要となる。すでにDeNAは人的補償を検討しており、誰が移籍するのか、動向が注目されている。
直近のドラフトで獲得した新人選手、外国人選手を除く支配下選手28人を巨人はプロテクトできる。その名簿から外れた選手でDeNAは戦力を見極める。経験のある選手が選ばれる可能性は十分にある。
巨人は2年連続で優勝を逃したため、来季のV奪回に向けて、戦力強化を進めている。その大きなものとなったのが大田、公文と吉川、石川の2対2の交換トレード。必然的にこの2人をプロテクトしなくてはならない。また、山口俊が抜けた穴を埋めるため、DeNAは投手を狙ってくると見られ、投手を多めにプロテクトにかけるだろう。そうなれば有能な野手も移籍候補になってしまう。戦力豊富な巨人にあって、28人を守るのは難しい。
さらにポイントになってくるのは若手のプロテクトにある。巨人は2014年オフ、ヤクルトから相川亮二捕手をFAで獲得。その時、高卒2年目の奥村展征内野手がヤクルトに移籍し、話題を呼んだ。守るべき1軍選手が多く、入団2年目以内の将来有望な高卒選手を守れなかったという事実が残った。