FA、トレード、助っ人…“主役”は巨人、今オフの補強と強化ポイントは?

森福には勝負どころの1イニング任せる?

 ソフトバンクからは森福允彦投手を獲得。長年、巨人を支えてきた左腕のセットアッパー・山口鉄也投手の勤続疲労が近年、目立ちはじめ、後釜探しに着手していたが、なかなか育ってこなかった。昨年の秋のキャンプからは日本ハムに移籍した公文や戸根千明などがその座を目指したが、結局、シーズンでは山口が使われた。2016年は9年連続60試合登板という偉業を残した一方で、自己ワーストの6敗。ホールド数も19個と1軍定着した2008年以降で最少だった。

 その山口の負担を軽減させるにふさわしいのが森福の存在。今年も50試合に登板し、防御率は2.00。ワンポイントの起用だけでなく、勝負どころの1イニングを任されるようになれば、勝利への確率はあがってくるだろう。

 小山雄輝投手との交換トレードでやってくる柿澤貴裕内野手はまだ22歳の4年目の内野手。一度、育成選手契約になったが、今年のシーズン中に支配下に。7月にはイースタン月間MVPを獲得するなど、チーム最多の出場数を誇り、期待のかかる選手だった。パンチ力のある左打者だが、守備の安定感はまだ欠けている。巨人で磨きをかけて初の1軍出場を目指していく。日本ハムから来た石川とともに若い世代の底上げを担う。

 さらに、日本ハムの陽岱鋼外野手を獲得するようなことがあれば、FA補強は3人目。センターラインの強化につながる。ウイークポイントを埋めて、来季だけでなく、巨人の黄金期を作れるのか。巨人がオフの補強の主役となっている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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