井口資仁が球界最年長に 35歳以上で来季迎えるパ・リーグの大ベテランは?
来季は井口、岩瀬が球界最年長選手に
2016年シーズンをもって、NPB最年長選手であった横浜DeNAの三浦大輔が現役を引退。12月4日に42歳の誕生日を迎えた千葉ロッテの井口資仁が中日の岩瀬仁紀と並んで日本球界最年長選手となった。
年齢を重ねるにつれて徐々に自身の考えていたパフォーマンスの維持が困難になり、引退の二文字が常に付きまとうことは避けられないものである。ここでは現在も1軍で活躍し、チームにとって必要不可欠な存在となっているパ・リーグの「大ベテラン」選手たちにスポットライトを当て、今季の成績などを振り返ってみたい。
【北海道日本ハム・田中賢介】
1981年5月20日生まれ、35歳
143試合541打数147安打2本塁打53打点 打率.272
プロ入り17年目の田中賢は、今年で35歳を迎えた。2006年から5年連続でゴールデングラブ賞を受賞し、パ・リーグベストナインの二塁手部門にも6度選出されるなど、守備の名手として名高い。しかし、守備だけでなく勝負強い打撃と3割近い打率を安定して残すバッティングも魅力の一つで、今年もあと少しでシーズン150安打という成績を残した。
今季も守備での負担の大きい二塁を守りながら堅実なプレーでチームのピンチを幾度も救い、福岡ソフトバンクとのゲーム差を一気に詰めた15連勝中にも値千金のアーチを放つなど、チームの10年ぶりの日本一に攻守で貢献。2009年以来7年ぶりとなる全試合出場も果たした。
【楽天・松井稼頭央】
1975年10月23日生まれ、41歳
56試合160打数34安打2本塁打13打点 打率.213
松井稼は、最多安打2回、盗塁王3回、ゴールデングラブ賞4回のまさに走攻守の三拍子が揃った選手だが、そんな松井稼選手も今年で41歳。今季の出場試合は例年の半分ほどに留まる結果となった。
しかし昨季は慣れない外野手として奮闘し、日本通算2000本安打達成と2年ぶりの2桁本塁打を記録している。復活を期する来季は再び打撃面でも健在ぶりをアピールしていきたいところ。経験豊富なその頼もしい背中で、来季もチームをけん引していってほしい。