前田健太の1年目にド軍監督「並外れていた」も…2年目に掲げた課題とは
先発ローテ守った右腕に「安定感の象徴」、2年目の課題は…
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が前田健太投手の1年目を称賛しつつ、来季に向けて課題を挙げている。地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」電子版がレポートしている。
今季、広島から加入した28歳はチーム最多の16勝(11敗)、防御率3.48をマーク。シーズンを通して先発ローテを守り、チームの地区優勝に大きく貢献した。日本人投手の1年目としては2012年のダルビッシュ有(レンジャーズ)に並び、最多の勝ち星だった。
ナ・リーグ新人王争いでも3位に入った右腕について、地元紙は「ドジャースは2017年のケンタ・マエダにさらなるスタミナを望む」との見出しで特集記事を掲載。 今季32試合に登板し、うち19試合は4日より多い間隔が空いていたことを紹介し、「彼は日本で投げていた時と似たようなスケジュールで起用されていた」とレポートした。
これに関する指揮官の見解も紹介。ロバーツ監督は「彼の1年目は並外れていた」と称賛する一方、「彼自身、そして彼の体に負担がかかっていたことが分かった。仕事をこなすために、筋肉をつけ、体重を増やす必要がある」 と語ったという。
記事では今季175回2/3を投げ、一度も故障者リスト(DL)入りしなかったことを評価。「マエダは安定感の象徴だった」と評している。ただ、 オールスター前が防御率2.95、後半戦が防御率4.25だったことなどから筋力やスタミナをつける必要があるとしている。
入団前のメディカルチェックで健康面の懸案が持ち上がったことで8年総額2500万ドル(約28億円)と金額が抑えられ、大型のインセンティブが盛り込まれる契約となった右腕。それでも1年目に見事、不安を吹き飛ばして見せた。2年目はさらなる飛躍が期待される。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count