侍ジャパンU-12代表の韓国戦でスタンドから熱い声援 「真似していきたい」
現地で活動する野球チーム「サムライニッポン廣州野球倶楽部」が応援に駆けつける
「第9回 BFA U-12アジア選手権」は中国・広東省で開催中だ。大会2日目の10日の日本-韓国戦。11-1と韓国に圧勝した侍ジャパンU-12代表側のスタンドには、広東省広州で活動している野球チーム「サムライニッポン廣州野球倶楽部」の野球少年たちが応援に駆けつけ、声援を送った。
「サムライニッポン廣州野球倶楽部」は大人と子どもの2チームを持っており、この日は小学生の選手14名にその家族など約40人がバスで1時間以上をかけて駆けつけた。末廣健作監督は「足が速いし、すごいなと思いました」とレベルの高さを実感。さらに、中国では野球を観ることが少なく、「ボールを捕ってからカバーに行くなど、教えていてもなかなか動けないんですよ。日本のテレビで野球を観れたとしても映るのはバッテリーと打者で、守備位置を観る機会が少ないので、テレビに映らないところを観てくれればいいのですが」と野球観戦の意義を話した。
日本で野球経験があり、中国に来て3年だという小学6年の鈴木涼雅主将は「声を出したり、両手で捕ったり、基礎からしっかりやっていて上手いなと思いました。少しずつ真似していきたいです」と同い年の選手たちに刺激を受けた様子。生の野球観戦に「珍しくていい機会になりました」と笑顔だった。
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高橋昌江●文 text by Masae Takahashi