上原浩治と合意のカブスは今オフの「勝者」 「巧みに働いてくれるはず」

守護神デービスも獲得したカブス、上原は「セットアッパーとして…」

 また、昨シーズン終盤にエース右腕ホセ・フェルナンデスがボート事故で急逝するという悲劇に見舞われたマーリンズに対しても「ホセ・フェルナンデスの早すぎる死は、マーリンズのローテーションに大きな穴を残した。エディンソン・ボルケスの加入では問題解決にならない。マイアミはケンリー・ジャンセンの加入で、進歩するだろう。しかし、プレイオフ進出には穴が多すぎる」とした。先発右腕ボルケスと契約し、抑え候補のジャンセン(ドジャースからFA)に力を注ぐマーリンズだが、獲得が実現しても戦力不足は否めないという。

 そんな中、若手有望株の台頭と適切な補強で現在メジャーNO1の戦力を誇るとも言われるカブスは、「勝者」に分類。チャプマンがFAとなったが、昨年ロイヤルズを世界一に導いたクローザーのデービスをトレードで獲得し、さらに上原も加えたことが高い評価へと繋がった。

 記事では「2016年のカブスは過去10年間で最も才能あふれるチームだった。優れた先発投手を豊富に持ち、守備陣や打線も素晴らしく、有望な若手選手が多数いた」と戦力の充実ぶりを称えつつ、日本人右腕獲得についても言及している。

「右腕コウジ・ウエハラと1年450万ドル(約5億1800万円)の契約を結び、さらに厚みが増した。シカゴでセットアッパーとして巧みに働いてくれるはずだ。彼は時折、本塁打を許すが、高い奪三振率と芯を外す投球で相殺される」

 来年4月に42歳となる右腕だが、世界一球団でもセットアッパーとして大きな戦力になるとCBSスポーツは分析。メジャーでは、年齢が30代後半になると年俸を抑えられる傾向にあるが、その実力を考えればコストパフォーマンスも抜群にいい。

 2年連続ワールドシリーズ制覇へ、新戦力の上原もキーマンの一人になりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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