SB五十嵐、現状維持で更改 WLで先発経験「先発の谷間では真っ先に手を…」
「今年の悔しさを、いい意味で忘れずに」
「ただ、今年の成績を見て監督やコーチがどう考えるかわからない。スムーズにそこ(7回、8回)に入れるとは思わないし、成績を残し続けることでしか信頼は得られない。しんどいシーズンになるだろうが、それも自分が招いてしまったことだから、自分により厳しくやっていきたい」
その言葉どおり、五十嵐はキャンプやオープン戦でも必死のアピールを続けていくことになる。
「今年の悔しさを、いい意味で忘れずにやっていきたい。チームの優勝が第一だが、その中で自分がどういう役割を果たせるのか。自分としては(大事な場面を)任せてもらえる立場になりたい」
カーブの質、カットボールの質が向上し、スプリットの習得にも手応えを感じるなど、メキシコで得たものは大きい。それを来季にどうつなげていくのか、ベテラン右腕の動向に注目したい。
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藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura