王者カブスが最強ブルペン結成! 上原獲得でWS胴上げ3投手が揃い踏み
上原、デービス、モンゴメリーが一堂に会する
レッドソックスからフリーエージェント(FA)となっていた上原浩治投手が、1年600万ドル(約6億9000万円)で今季108年ぶりに世界一に輝いたカブスと契約合意した。来季はワールドシリーズ(WS)優勝チームで連覇を目指すことになる右腕だが、新天地のブルペンは過去4シーズンのWSで最後のアウトを奪った抑え投手が3人も揃い踏みすることが明らかになった。地元紙「シカゴ・トリビューン」が報じている。
ご存じのとおり、上原はレッドソックスが2013年にWS制覇を果たした時の胴上げ投手だ。上原と契約合意に達する1週間ほど前には、外野手ホルヘ・ソレアとの交換トレードで、ロイヤルズから守護神ウェイド・デービスを獲得。2015年にロイヤルズがWSで優勝した時には、デービスが試合を締めくくっていた。そして、今季カブスが悲願の世界一に輝いた時は、左腕マイク・モンゴメリーが最後の打者を仕留めており、来季カブスのブルペンには3人の“胴上げ投手”が並ぶことになった。
カブスの救援陣には、3人の他にもペドロ・ストロップとヘクター・ロンドンという2人の守護神経験者も名を連ねており、メジャー屈指の鉄壁ブルペンが誕生することが予想される。記事では上原の加入について「元レッドソックスの右腕は、カブスの救援陣にワールドシリーズの経歴をもたらすことになる」と紹介し、「守護神デービスにつなぐセットアッパー役が期待されている」と報じている。
今季途中からトレード加入した守護神アロルディス・チャップマンを失ったカブスだが、記事では「チャップマンを失ったブルペン補強のために、ウエハラとウェイド(デービス)を獲得した」と分析。「ウエハラとの契約で、カブスは過去4回のワールドシリーズのうち最後のアウトを記録した3投手を獲得することになる」という事実に触れ、来季で42歳を迎えるベテラン右腕の獲得で、勝者のメンタリティを一層強固なものにするとした。
108年ぶりの世界一に輝いたカブスは、そのブルペンに3人の胴上げ投手を揃え、早くも連覇に向けた本気度を見せつけた。メジャーNO1と言っても過言ではないブルペン陣が、来季はどんな猛威を振るうのだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count