CS初進出の裏で…DeNAは番長引退、FA右腕や打率1割台前半の助っ人も退団

山口は涙のFA宣言から巨人移籍、井手と柳田は球団職員転身

◯山口俊(FA宣言→移籍)
プロ11年目。通算367試合登板、39勝44敗111セーブ、防御率3.29

 ラミレス監督が「エース」と呼んだ背番号11はFA権を行使してDeNAを去った。05年高校生ドラフト1巡目で横浜に入団した山口は抑えも務め、通算111セーブを挙げた。14年に先発再転向し、今季チームトップの11勝をマーク。球団からは来季も先発の柱として期待をかけられていたが、シーズン後に今季取得した国内FA権の行使を表明。「できることなら残りたかったけど、野球選手である以上、評価も大事にしたかった」と涙ながらに語った。宣言残留を認めるDeNAと獲得に乗り出した巨人、中日との争いになったが、最終的に巨人入りを決めた。来季はライバルとしてDeNAの前に立ちはだかることになる。

◯井手正太郎(戦力外→引退)
プロ15年目、通算338試合出場、打率.236、15本塁打、89打点

 ソフトバンクに在籍していた10年4月に吉川輝昭との交換トレードで横浜に入団。打撃力を武器にチームを支えた。15年には前半戦首位ターンの立役者となるなど、ファンにとって記憶に残る選手だった。11試合の出場にとどまった今オフに戦力外となり、合同トライアウトを受験したが、他球団からのオファーは届かず、球団職員としてDeNAに残ることになった。

◯柳田殖生(戦力外→引退)
プロ11年目。通算191試合出場、打率.213、5本塁打、18打点

 13年に中日から戦力外通告を受け、DeNAに入団。移籍1年目にはキャリア最多の74試合に出場。遊撃を本職として内野すべてのポジションを守れるユーティリティーぶりでチームを支えてきた。今季も23試合に出場したが、2度目の戦力外通告。入団前のクラブチーム時代は建築現場でアルバイトしながら野球を続けた苦労人。まじめで実直な人柄が評価され、井手と同様に球団職員としてDeNAに残ることが決まっている。

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