山口FA移籍でどうなる? DeNA来季の先発ローテ争い、当確は3人か
ベテラン、若手、新加入…残り3枠は混戦
残り3枠は、混戦の争いとなる。実績でリードするベテラン・久保は、今季は自己最少の15試合登板で5勝にとどまり、巻き返しに燃える。14年の開幕投手を務めた4年目の三嶋も今季終盤に存在感を示し、秋季キャンプで投手MVPに選出された。3年目左腕の砂田は今季、先発・中継ぎでフル回転。終盤は中継ぎとして良い働きを見せており、来季は先発として課題のスタミナ面がカギを握るだろう。
新加入でも先発候補はいる。今オフに獲得したウィーランドは今年、マリナーズ傘下3Aで14勝をマーク。26歳と若く、期待値は高い。今秋のドラフトで獲得した1位左腕の浜口、同2位右腕の水野の大卒コンビは即戦力候補として期待されている。今後、外国人投手の獲得や山口の人的補償で新戦力が加わる可能性もあり、先発争いを活性化させてほしいところだ。
ほかにも、若手では最速154キロの剛腕を誇る来季2年目・熊原、ラミレス監督の期待が大きい20歳右腕・飯塚、中堅でも12年の開幕投手・高崎、来季8年目の国吉ら1軍登板経験ある選手たちが復活を狙っている。
こうした面々から、指揮官は春季キャンプからオープン戦を見極めた上でローテを組むことになる。今季は先発陣が開幕から56試合連続で5回以内の降板なし、という快記録を作り、躍進の原動力になった。山口移籍の影響を感じさせないような“奮投”を先発陣が見せられるか。それが、2年目の「ラミレスDeNA」の命運を握っている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count