人的補償の金田、オリ移籍は最大のチャンス!? 環境変わり“化ける“可能性
FA糸井の人的補償で阪神からの移籍が決定、オリックスは中継ぎ起用を明言
阪神の金田和之投手(26)が16日、FA移籍した糸井嘉男外野手(35)の人的補償としてオリックスに移籍することになった。金田は球団を通じ「突然のことで正直驚いています。タイガースを離れるのは寂しいですが、少しでも早く気持ちを整理し、切り替えて、来季、オリックスの勝利に貢献できるように頑張りたいと思います」とコメントを発表した。
本人にとっては突然の宣告だったに違いない。だが、阪神が糸井を獲得する上で仕方ないこと。それよりも、金田には最大のチャンスが訪れたのではないか。150キロを超す直球とスライダー、カーブ、フォークと多彩な球種を操る右腕は先発、中継ぎを経験。ここまで通算56試合に登板し、7勝1敗、防御率4.27だが、26歳という年齢を考えれば伸びしろもあり今後に期待できる。
獲得を表明したオリックスは来季、金田を中継ぎとして起用することを明言している。2014年には佐藤達、比嘉、馬原、岸田、平野佳ら鉄壁のリリーフ陣が活躍しリーグ2位の原動力となったが、この年を最後に中継ぎ陣は軒並み成績を落としている。今季は6試合の登板に終わるなど阪神では活躍の場が少なく2軍暮らしが長かった金田。環境が変われば一気に“化ける”可能性もあるだけに新天地での活躍に注目したい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count