野球選手の持つ“力” オフの社会貢献活動で子供たちに残すインパクト

選手と触れ合うかけがえのない時間が、子供たちの生きる力をサポート

 巨人以外にも、楽天の銀次内野手が仙台市内で病院や「ドナルド・マクドナルド・ハウス」を訪問。中日のルーキー・小笠原慎之介投手は大島洋平外野手らとともに名古屋市内の病院を、日本ハムナインはシーズン中に北大病院を、阪神・鳥谷敬内野手もキャンプ中に沖縄でこども病院を訪問するなど、12球団はもちろん、OBも含めた球界全体に慈善活動の輪は広がっている。

 選手によっては2年、3年と続けて同じ場所を訪問することもある。毎年の訪問で子供たちが心身ともに成長する姿、初対面の時に野球を始めた子供たちの成長に気付き、目を細めることもしばしば。また、かつての訪問時に交わした約束を懸命に守っている子供たちの存在を目にし、自分が与えた影響力の大きさに気づくこともあるという。

 病院では、医師や看護師が「○○君のあんな元気な姿を見るのは久しぶり」と話したり、「ずっと元気がなかったのに○○選手の登場で一変した」と語ることも多い。中には、選手から掛けてもらった一言で、手術を怖がっていた子供が勇気を出して手術を受けたり、不治の病に冒されながら当初の診断より1か月以上も長く生き抜いた例もあるそうだ。

 触れ合う時間は、ほんの一瞬かもしれない。それでも子供たちにとっては、人生に大きなインパクトを残すかけがえのない時間。触れ合った選手のことは一生忘れずに、来季以降もその選手のプレーを目で追っていくだろう。野球に限らず、子供たちにとって雲の上の存在、スーパーヒーローでもあるスポーツ選手らの持つ“力”は想像以上に大きい。グラウンド上で懸命にプレーする姿を見せ続けると同時に、グラウンドを離れても子供たちにとって手本となる憧れの存在であり続けてほしい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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