「現役で比較対象はイチロー」 米メディアが病床のレジェンドの偉大さ回顧

イチローは比較対象も「カルーは打率で比較すると、より素晴らしい打者だった」

「もしも、あなたが若すぎてカルーを覚えていないというのなら、彼は優雅なプレイヤーだった。非常に巧みな選手で、まるでオーケストラを指揮するようにバッターボックスを支配していた。現役選手で最高の比較対象者はイチロー・スズキになるだろう。カルーはより多くの四球を選び、キャリア通算打率で比較すると、より素晴らしい打者ではあったが」

 カルー氏はメジャー生活19年間で通算打率は.328、四球は1018を記録している。一方、2001年に27歳でメジャーの扉を叩いたイチローの通算打率は.313、四球は626という成績だ。ヒット数では、イチローがメジャー16年で3030本、カルー氏は3053本、出塁率は.356に対して.393となっている。

 また、記事では、打者の指標の一つであるOPS+(出塁率と長打率から算出)でイチローの最高のシーズンは2004年の130という数値だったが、カルー氏はキャリア通算でこれを上回る131を記録していることを紹介。「彼が打球をいかに巧みに操るのかを示す。イチロー・スズキのピーク時を凌駕するシーズンが19年も存在したのだ」と強調している。

 「安打製造機」と呼ばれた病床の名手の偉大さを示す物差しとして、特集で取り上げられたイチロー。メジャー17年目のシーズンを迎えるベテランが現在、球界のヒットメーカーの象徴的存在となっていることは確かなようだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY