強打、俊足、強肩、飛距離…「ミギータ」SB真砂にかかる大きな期待
今オフは糸井&柳田と自主トレ、次のステップは1軍定着
強打、俊足、強肩、そして、飛距離……。こう並べると、ある男と印象が被る。そう、同じソフトバンクの柳田悠岐だ。右打ちと左打ちと違いこそあれ、昨季トリプルスリーを達成し、球界屈指の外野手まで成長した男とイメージは同じ。来季から1軍打撃コーチとなる藤本博史打撃コーチが「ミギータ」と命名したこともうなずける。
プロ4年目を迎えた今季、初めてウエスタン・リーグで規定打席に到達。ソフトバンクでは4番ではなく、主に1番や3番などで出場し、319打数94安打7本塁打44打点をマーク。ただ、一時、ケガで戦線を離れていたため、120試合中、出場は90試合にとどまった。ケガがなく、フルシーズン戦えていたならば、2ケタ本塁打に乗せていた可能性は高い。そのパンチ力に加え、二塁打や三塁打を生める足も、彼の魅力である。
現在、22歳。柳田が広島経大卒でプロ入りし、1年目でウエスタン・リーグ本塁打王を獲得したのが23歳の時だった。「ギータ」は翌12年に1軍で68試合に出場して定位置取りのきっかけをつかみ、13年に104試合プレー。そして13年に完全にレギュラーを奪って、全144試合出場。15年のトリプルスリーと、着実に階段を上っていった。
真砂は今季、ウエスタン・リーグで打撃主要タイトルこそなかったが、好成績を残した。次なるステップは1軍定着、そしてレギュラー取りのきっかけをつかむことか。柳田が自主トレで糸井嘉男の薫陶を受けて飛躍したように、今オフ、真砂は柳田、糸井とともに自主トレで汗を流す。偉大な打者のエキスを存分に吸収する真砂は「第2の柳田」となれるだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count