田中将大と大谷翔平がヤンキースで同僚になる可能性は? 米記者が見解語る

「タナカと再契約を結ぶかどうかについては、オオタニ獲得とは関係のない」

 確かに、田中はヤンキース入団が決まるまで、黒田と親しい関係ではなかった。ヤンキース入りが決まってからすぐに電話で連絡を取ったことを入団会見で明かし、フロリダ州タンパでのキャンプイン前日、バッテリー組集合日で初対面している。ただ、そこから1年間チームメートとして戦った2人は心の信頼関係を築き上げていった。メジャーの大先輩にあたる黒田の存在が大きなものであったことを、田中自身も強調している。

 黒田はキャンプ中、田中について「自分が25歳の時と比べられると、考えられないくらい落ち着いてる」と絶賛。田中は右肘靭帯部分断裂で長期離脱となった時、黒田に「迷惑かけます」とメールを送り、ベテラン右腕は「彼しか分からない色んなものを背負って投げていたので、少し野球の神様に休ませてもらえると思う。ゆっくり休んで、できれば最短で戻ってきてくれればチームとしてもいいですね。彼なりにここまでずっと突っ走ってきたので、そういう怪我も仕方ないと思います」と、メディアを通して温かい言葉を送っていた。

 田中と大谷はすでに交流があるが、それがヤンキースを選ぶという決断につながるとは限らない。ただ、逆に大型契約を結ぶ田中がいることで、ヤンキースが大谷争奪戦から撤退する可能性はないと、アクシサ記者は説明する。

「タナカをロースターに加えることで、ヤンキースがオオタニ獲得のチャンスを損なうとは思えない。タナカと再契約を結ぶかどうかについては、オオタニ獲得とは関係のないことだ」

 2018年から田中と大谷の2人がピンストライプのユニホームを着て、先発ローテーションを形成する可能性も十分にありそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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