チャプマンの「酷使」発言にマドン監督が大人の対応「彼の発言に感謝する」

世界一の立役者チャプマンの発言に注目集まるも…米メディア「一件落着」

 カブスからFAとなり、ヤンキースに復帰したアロルディス・チャプマン投手が、ワールドシリーズでの起用法が「酷使だった」と振り返り、大きな話題となっている。ただ、名将として知られるカブスのジョー・マドン監督は、米紙「ニューヨーク・ポスト」の取材に対して「約束事は全て守ってきた」と明言。さらに「彼無しには勝てなかった」と剛腕クローザーの働きにあらためて感謝し、大人の対応を見せている。

 今季、シーズン途中にヤンキースからカブスにトレード移籍したチャプマンは、108年ぶりの世界一に大きく貢献した。特に、ポストシーズンではフル回転。18試合に登板し、15回2/3を投げて11安打6失点。2勝0敗4セーブという成績を挙げた。

 ワールドシリーズでも5試合でマウンドに上がったが、第4戦で3敗目を喫すると、第5、6戦はいずれも7回途中から登板。第5戦は1点のリードを守りきってセーブを挙げ、第6戦は7-2と5点リードの場面で投入されていた。チャプマンは16日のヤンキース入団会見で、ワールドシリーズでの起用法が「酷使だった」と振り返り、「ほぼ勝っていた試合だった」という第6戦での登板について「特に指摘したい」と不満を示していたという。チャプマンは第7戦でも2点リードの8回2死一塁の場面でマウンドに上がり、タイムリーと2ランで3点を奪われて一時逆転を許していた。

 ただ、同紙の取材に対してマドン監督は「違うやり方があったって? いいや。第6戦の勝利が無ければ第7戦はなかった。そして第7戦に負けても第8戦は来ない。だからすべきことをしたまでだ」と見解を明かしている。カブスは崖っぷちに追い込まれていただけに、少しでも隙を見せて大逆転を許すようなことがあれば、終戦となっていた。そうならないためにも、チャプマンを投入したという。それだけ、剛腕クローザーに絶大な信頼を寄せていたということでもある。

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