「ラミちゃん」捨てたDeNA新米監督 なぜ球団初のCSに導けたのか

指揮官が振り返る「ターニングポイント」は…

「今シーズンのターニングポイント」

 指揮官がそう振り返る試合があった。5月5日のヤクルト戦(横浜)。最大借金11で最下位にあえいでいたチームに頼もしい男が復帰した。梶谷隆幸。背番号3は3月に負った右脇腹から復帰初戦でホームスチールを決め、鮮烈な勝ち方でチームに停滞していた嫌なムードを一掃した。

 4月にはルーキー・今永が好投しながら打線の援護がない試合が続くなど、2度の5連敗を経験。だが、指揮官がチーム作りの中核として考えてきた外野手の復帰を境にして、ナインは自信を取り戻し、3週間で借金を完済。上位を伺う礎をしっかりと築き上げた。

 一方で、5月の快進撃に導く采配を形作るきっかけとなった出来事が、その前に起こっていた。ラミレス監督が「自らのミス」と認めた2つの試合だった。

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