エース、4番に正捕手候補も WBC侍戦士で期待されるパ・リーグ選手は?

野手では4番、正捕手候補と主力級ズラリ

【WBCメンバー野手の今季成績】

○嶋基宏(楽天)
80試合、199打数、54安打、2本塁打、17打点、打率.271

○大野奨太(日本ハム)
109試合、282打数、69安打、5本塁打、35打点、打率.245

○中田翔(日本ハム)
141試合、569打数、142安打、25本塁打、110打点、打率.250

○松田宣浩(ソフトバンク)
143試合、548打数、142安打、27本塁打、85打点、打率.259

○内川聖一選手(ソフトバンク)
141試合、556打数、169安打、18本塁打、106打点、打率.304

○秋山翔吾選手(西武)
143試合、578打数、171安打、11本塁打、62打点、打率.296

 嶋は国際大会の経験が豊富で、楽天投手陣以外からも厚く信頼される、日本代表の扇の要だ。そして松田とともに、チームを鼓舞するムードメーカーでもある。普段はそれぞれ異なる立場で戦う選手たちをまとめる、元代表キャプテンとしての手腕にも期待したい。

 大野は、強化試合3戦目の延長タイブレークで殊勲打を放ち、日本代表チームに劇的勝利をもたらした。出場全3試合の打率も.429と非常に高い。「打てる捕手」の不在が叫ばれる近年の野球界で、大谷をはじめとした一流投手をリードする守備力と、勝負強い打撃を兼ね備えた大野のような存在は心強い。

 中田は、今季のパ・リーグ打点王。内川は、中田に次ぐ106打点を挙げた。どちらも、チームで4番に座る主軸の打者だ。特に内川は、これで自身3度目のWBC出場となる。これまでの経験を生かし、打席でもそれ以外でも野手陣をけん引する役割が求められる。

 秋山は今季、自身3度目となるゴールデン・グラブ賞を受賞。堅い外野守備が頼もしい選手だが、強化試合では献身的な打撃も光った。2番、9番、1番と役割の異なるさまざまな打順に座ることになっても、臨機応変に対応し、自身に求められる役目を高いレベルで全うしている。広島の鈴木とDeNAの筒香に次ぐ4打点も挙げた。シーズン中とは異なる守備位置、打順をあてがわれることに関する弊害は、国際大会のたびに代表チームを悩ませており、秋山のような器用な選手は重宝されるだろう。

 3月の第4回WBC本戦までは、残り3か月ほど。初戦となる1次ラウンドでは、いきなり強豪・キューバが待ち受けているが、2009年以来2大会ぶりの世界一奪還を目指し、これまでの大会以上に熱い戦いを繰り広げてほしい。

(記事提供:パ・リーグ インサイト

【了】

「パ・リーグ インサイト」編集部

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