北海道日本ハムから発表された斎藤佑投手と岡選手の背番号変更
斎藤佑投手はエースナンバー「18」から野手に多い「1」に変更
12月21日、北海道日本ハムの斎藤佑投手と岡選手の背番号が変更されることが、球団公式サイトより発表された。これにより斎藤佑投手は「1」番、岡選手は「18」番を背負うことになる。今季まで岡選手がつけていた「31」番は、新加入の村田投手が譲り受けるかたちとなった。
斎藤佑投手は、2006年の夏の甲子園で、エースとして早稲田実業を初優勝に導いた。前年の優勝投手だった田中将大投手(現ニューヨーク・ヤンキース)と繰り広げた、37年ぶりの決勝引き分け再試合は、甲子園屈指の名勝負として今も語り継がれている。その後は早稲田大学に進学し、2010年にドラフト1位で北海道日本ハムに指名され、入団。エースナンバーである「18」番を背負い、6年のシーズンを過ごした。
今回の変更で「1」という番号を背負い、学生時代に使用していた愛着のある番号で新たなシーズン、勝負の7年目を迎える。
【近年の北海道日本ハムにおける背番号1の変遷】
1974年 大下剛史氏
1975~1985年 菅野光夫氏
1986~1998年 広瀬哲朗氏
1999~2003年 阿久根鋼吉氏
2004~2006年 SHINJO氏
2007~2010年 森本稀哲氏
2013~2016年 陽岱鋼選手
これまでに北海道日本ハムで背番号「1」をつけたのはいずれも野手であり、2リーグ制が敷かれた1950年以降で、投手の「1番」は斎藤佑投手が初となる。パ・リーグの他球団を見渡してみても、1番を背負っているのは埼玉西武の栗山選手、千葉ロッテの清田選手、オリックスの中島選手、福岡ソフトバンクの内川選手の主力野手がほとんどであり、両リーグを含めても投手はそう多くない。
【パ・リーグの主な背番号1の投手】
1966~1985年 鈴木啓示氏(近鉄)
2007~2009年 大嶺祐太投手(千葉ロッテ)
2014~2016年 松井裕樹投手(楽天)
元近鉄の鈴木啓示氏は、プロ野球通算勝利数の第4位となる317勝を挙げた大投手。阪神の江夏豊氏らとしのぎを削り、引退後に球団が合併してオリックス・バファローズとなるまで、その背番号はパ・リーグ唯一の永久欠番となっていた。また、楽天の若き守護神・松井裕投手が1番をつけていることは有名だが、桐光学園高校時代に慣れ親しんだエースナンバーを自ら希望したことが、本人の口から語られている。