MLB1年目で圧倒的成績の元阪神・呉昇桓、来季もクローザーの座守れるか?
来季終了後は「自身の市場価値を試したい」?
一方で、呉昇桓は韓国、日本と安定した数字を残し続けており、記事でも「大まかに言うと、各シーズン、呉は30から50セーブを挙げている。このことが疲弊し故障を抱えているローゼンタールとクローザーを入れ替わる要因となった」と指摘。2017年はローゼンタールも再びクローザー候補になると言及しつつ「呉がクローザーを務め、ローゼンタールが試合終盤に備えてブルペンで待機することになるだろう。極めて理にかなうし、ローゼンタールは怪我から回復したことを示すことができる」と分析している。
ただ、そこで問題となるが、来季いっぱいで呉昇桓の契約が切れるということ。来季年俸は275万ドル(約3億2200万円)と“破格“の韓国人右腕が「契約が完了したら自身の市場価値を試したいと述べている」と記事では紹介。カージナルスは契約延長に興味を示しているとした上で、「呉の代理人はこの契約は実現しないだろうと感じている。呉が市場価値を試したいという意向と一致している」と結論づけた。クローザーとしてMLBトップクラスの実力という評価を来季固めれば、その後は年俸が跳ね上がることは確実。「誰が彼を責められるだろうか」と理解を示している。
呉昇桓の2018年以降の去就が流動的であれば、FAまで2シーズンかかるローゼンタールが本来の調子を取り戻し、クローザーに納まってくれたほうが、カージナルスとしては望ましい形と言えるかもしれない。呉昇桓が実力で自らのポジションを守り抜き、オフに大型契約を手にできるのか。活躍に期待したい。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count