ヤクルト一筋47年、今季限りで退団の名捕手 第2の人生で描く夢とは

捕手に必要な条件は? 「キャッチャーがよくなるとチームは勝つ」

 捕る、投げるといった指導はできても、配球などは捕手自身に任されることが多い。それはそれで捕手の醍醐味でもあるのだが、打たれれば責められ、ポジションに誇りを持つ機会が失われる。

「打たれたからって指導者が怒っていては進歩しないよ。配球は経験とアドバイス。まずはどういう意図だったのか聞くこと。なんで? が大切なんだよ。聞いて、違うなと思ったら、『そういう考えもあるな。勉強になった。でも、俺はこう思うぞ』とつめていく。若いコーチは失敗ばかり言うけど、それではダメ。キャッチャーがよくなれば、そのチームの野球レベルが上がる。キャッチャーがよくなると、チームは勝つよ」

 いい捕手がいるチームが増えれば、野球レベルもグッと上がると考えている。では、野球のポジションで特殊な扇の要の条件は何か。

「我慢すること。キャッチャーは女房役って言うでしょ。女房は耐えるじゃん。表立つことはないけど、ピッチャーが勝利投手になった時に『キャッチャーのサインのおかげで助かった』って言うようなバッテリーになってほしいね」

 選手はもちろん、指導者にも助言をしていきたいという。65歳から始まる“第2の人生”は、プロで培った経験をアマチュアに還元していく。

【了】

高橋昌江●文 text by Masae Takahashi

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY