「ぶっちゃけ投手で見たい」―元メジャー岩村氏が投手・大谷を熱望する理由

武器は165キロ速球、「メジャーの投手でもチャップマンしかいない」

 大谷は規定打席に達成していないものの、今季は22本塁打、67打点を記録。さらに、OPS(出塁率+長打率)は1.004をマークし、パ・リーグでトップ柳田悠岐の.969を超え、セ・リーグでは筒香嘉智(1.110)、山田哲人(1.035)、鈴木誠也(1.015)に迫る数字を残した。それでも「ピッチャーとして見たい」と話す理由とは……。

「だって、165キロの球を投げるんだよ。メジャーの投手でも165キロを投げるのはチャップマンしかいないわけだから。160キロで投げる投手は他にもいるけど、165キロまでは出せない。これは貴重ですよ。打者として見た場合、メジャーには彼くらいの打者は普通にいる。だから、彼が投げる165キロの球に、メジャーの打者がどう反応するか見てみたいよね。

 ただ、さっきも言った通り、投手としても打者としても、22歳という年齢でここまでできるのはスゴイ。野球選手は23、24歳くらいまではワーッと成長して、そこから円熟味が増して、脂が乗るのが28とか29歳くらい。そう考えると、ここからさらに伸びて深みを増すポテンシャルを持った大谷くんには、日本人の夢が詰まっているんですよ。みんなが期待している」

 日本で前人未踏の“二刀流”の道を歩み続ける大谷は、近い将来アメリカでどんな活躍を見せてくれるのか。移籍が実現するその日まで、日本人が大谷に託す夢は大きく膨らんでいく。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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