各国強敵揃いも侍ジャパン鹿取TDが自信、WBC優勝の可能性「大いにある」

調整と対応次第で「十分優勝できる」

「盛り上がってもらわないと困ります(笑)。幸い、最近は『侍ジャパン』というブランドが、大人から子供まで幅広く浸透してきている。この前、ある地方都市で野球教室を開いたら、参加していた子供に『侍知ってるよ』って言われたんだよね。『今日は“J”って書いてある帽子じゃないの?』って。何で知ってるのか聞いて見たら、お父さんやお母さんがカテゴリーを問わず侍ジャパンの試合をよく見てくれているようで。言わされているのかもしれないけど(笑)、それでも子供たちに『侍を知っている』って声を掛けてもらえるのはうれしい。

 日本代表が戦う国際試合っていうとサッカーが前面に出がちだけど、その中で年に数回でも強化試合をして『侍ジャパン』の名前を出したことで、かなり浸透してきていると思う。同時にトップチームのすごさも知ってもらえている。子供たちが『大谷になりたい』って選手に憧れを抱くことが大事なんですよ。だから、もっといろんなスター選手が出てきてほしいね」

 世界の並み居る強豪を相手にするWBCは、スター選手が生まれる格好の場だ。子供たちに夢を与えられるような戦いを続け、第2回大会でも決勝の舞台となったドジャースタジアムで勝利の喜びに浸りたい。

「優勝して、最後は成田空港で記者会見するイメージは出来上がっているんだけどね(笑)。2006年は帰って来た時、日本中がものすごい盛り上がりだった。成田空港での出迎えが、すごかったんだよね。あれをもう1度見たい。もちろん、選手の頑張りしかないと思うけど、オフの期間にうまく調整して、ボールの違いなどにも対応してもらって、監督が思うような状態に選手が仕上がれば、十分優勝できると思います。年度末はトップチームの優勝で締めくくってもらいましょう」

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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