姉妹は大女優、甲子園準V選手の野球人生 涙を流した再会と長嶋さんの秘話

涙を流した五十数年ぶりの再会

 日大三高では、3年の春と夏に甲子園に出場。春は決勝まで進んだものの、作新学院に破れ準優勝に終わった。この時の作新学院のピッチャーはロッテで監督、西武、巨人などでコーチを歴任した、日本プロ野球OBクラブ会長の八木沢荘六氏だ。

「2、3年前にお店のお客さんが八木沢君を連れて来てくれました。五十数年ぶりに再会して、お互い涙を流しながら昔話に花が咲きました。楽しいひと時でした」

 進学した日大では4年生の時に日本選手権で優勝。卒業後は社会人の鐘紡に進むも、会社の業績悪化により2年で解散してしまう。その後は、高校、大学の先輩がいた日産自動車へ移籍。1975年、30歳の時に日産自動車監督に就任し、翌1976年に都市対抗野球大会出場を果たす。この時、予選で苦しめられたのが落合博満氏を擁する東芝府中だ。

「落合さんが東芝府中の4番を打っていました。『あんないいバッターをどうしてドラフトで指名しないんだ』といろいろなスカウトに話しましたが『あんな変則打法、プロに入っても通用しませんよ』と言う人がほとんどでした。落合さんにはよく打たれました。いい思い出はないですよ。あの時が東芝府中の都市対抗初出場でしたね」

 明さん自身は、長嶋茂雄さんの大ファンだという。長嶋さんとの秘話も話してくれた。

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