岩隈久志の“不運”際立つ 「ラッキーHR」がメジャー最多、米メディア分析

岩隈の28被弾のうち4発が「ラッキーホームラン」の分析

 今季マリナーズの岩隈久志投手が被弾した本塁打のうち4本が「ラッキーホームラン」だったと分析されている。米ESPNの「ホームラントラッカー」では今季飛び出した本塁打をカテゴリー別に振り分ける分析を行っており、岩隈が浴びた「ラッキーホームラン」の数は両リーグ最多タイの4本となっている。

 35歳の右腕は今季33試合に先発し、キャリア最多の16勝をマーク。一方で自身初の2桁となる12敗を喫し、防御率も自己ワーストの4.12だった。その中で際立ったのが四球と本塁打。もともと四球が少ないことでも知られる右腕は自身にしては多い46個の与四球を記録。28被本塁打とともに自己ワーストだった。

 イニング数もここ3年で最も多い199投球回を投げてはいるものの、被本塁打数はリーグ12位タイとなっており、メジャー全体としても多かったといえる。日本人先発投手でも田中将大(ヤンキース)の24本(199回1/3)、前田健太(ドジャース)の20本(175回2/3)、ダルビッシュ有(レンジャーズ)の12本(100回1/3)を上回り、最多だった。

 しかしESPNの分析によると、今季許した本塁打の中で4本が「ラッキーホームラン」だったという。これらは風などの天候の影響が大きかったと見られ、その意味では岩隈は「不運」な面が多かった投手になる。その中には今季限りで引退したレッドソックスのデービッド・オルティスが6月18日に放った、強打者テッド・ウィリアムズに並ぶ通算521号2ランなどが含まれている。

 岩隈と同じ最多の「ラッキーHR」を浴びた投手はマイク・フォルテネービッチ(ブレーブス)、イアン・ケネディ(ロイヤルズ)、ジオ・ゴンザレス(ナショナルズ)の3投手。また、田中とダルビッシュは2本、前田は1本が「ラッキーHR」だったと分析されている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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