すでにチームに欠かせない戦力に― 存在感見せる「大谷世代」の評価とは
藤浪は初のダウン、主な選手の今季成績と年俸推移は?
一方、大谷とともに世代を引っ張ってきた藤浪晋太郎投手はプロ入り4年目にして初のダウンとなる1000万円減の年俸1億6000万円でサイン。ルーキーイヤーから続けていた2桁勝利もストップするなど苦しいシーズンを送った。今季は大谷と明暗が別れる形となったが、オフにはダルビッシュ、大谷らとの合同自主トレで体を鍛え上げるなど、巻き返しへの準備を整えている。昨季ブレークした中日の若松駿太投手は600万円減の3000万円、ドラフト1位で楽天に入団した森雄大投手も100万円減の850万円で更改した。
今年のドラフト会議では、大学4年生となった「大谷世代」の多くの有力選手が指名を受けた。来季はプロ野球界を“席巻”する可能性もあるだけに、すでに各球団で活躍する選手の更なる飛躍にも期待したいところ。侍ジャパンU-23代表として活躍した真砂勇介外野手、笠原大芽投手(ともにソフトバンク)、武田健吾外野手(オリックス)らの台頭も予想される。
今季1軍で活躍した主な「大谷世代」の選手の今季成績と年俸推移は以下の通りとなっている。(金額は推定)
◯鈴木誠也外野手(広島)1600万円→6000万円(△4400万円)
129試合出場、打率.335、29本塁打、95打点、16盗塁
◯藤浪晋太郎投手(阪神)1億7000万円→1億6000万円(▼1000万円)
26試合登板、7勝11敗、防御率3.25、176奪三振
◯北條史也内野手(阪神)730万円→2200万円(△1470万円)
122試合出場、打率.273、5本塁打、33打点、6盗塁
◯若松駿太投手(中日)3600万円→3000万円(▼600万円)
19試合登板、7勝8敗1ホールド、防御率4.06、85奪三振
◯大谷翔平(日本ハム)2億円→2億7000万円(△7000万円)
21試合登板、10勝4敗、防御率1.86、174奪三振
104試合出場、打率.322、22本塁打、67打点、7盗塁
◯田村龍弘(ロッテ)2760万円→5000万円(△2240万円)
130試合出場、打率.256、2本塁打、38打点、6盗塁
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count