イチローは「歴代最高のヒットキング」 米メディア改めて“ローズ超え”称賛
「ヒット数はこれからも引き続き伸びていく」
ただ、イチロー自身はローズの発言に“大人の対応”を見せており、達成後の記者会見では「僕としては日米合わせた数字ということで、どうしたってケチが付くことは分かっている」と言及。その上で、「チームメートだったり、記録の時はいつもそうですけど、ファンの方だったりと、ああいう反応をしてもらえるとすっごくうれしかったですし。そこですね。それがなかったら、何にも大したことないです」と話していた。
記事でも、「ESPN The Magazine」でのインタビューでイチローが話した内容を紹介。「正直ちょっとうれしかったんですよ。彼が僕を認めてくれたって感じがしたから。5年ほど前に、ローズがインタビューで僕に記録を破ってもらうことを期待していると語った、ということを耳にしました。もちろん、今回は違いましたね。ここにきて16年が経ち、自分が感じているのは、誰かを格下だと見ている時は、その人を褒めたり好意的なことを言う。だけど、自分と同じレベルだったり、越されたと思った途端、攻撃するようになるんです。今回そういったことを感じました」という長いコメントを掲載し、「その通りであろう」と付け加えている。
さらに、記事の筆者は、イチローがその後、史上30人目のメジャー通算3000安打を達成し、今季は3030本までヒットを積み上げたこと、打率.291、出塁率.354、長打率.376という成績を残したことを挙げ、「この原稿を書いている私と3か月しか年齢が変わらない男の成績としては、悪くはないはずだ」と称えた。
マーリンズはシーズン終了直後にイチローとの契約延長オプションを更新。球団が選択権を持つ形で、2018年の契約延長オプションも新たに付け加えれた。これを受け、特集は「つまりヒット数はこれからも引き続き伸びていくということだ」との一文で締めくくられている。43歳で迎える来季も、イチローの1本1本のヒットに大きな注目が集まる。なお、2016年名場面の12位以上も今後発表される予定となっており、再びイチローが登場する可能性もありそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count