若虎が躍動、ベテランに明暗…金本阪神、2016年の10大ニュース

ベテランに明暗…鳥谷は記録ストップ、福留は偉業

「超変革」のスローガンを掲げた金本政権1年目は、4年ぶりのBクラス(4位)に終わった阪神。高山、原口、岩貞ら若手が台頭した一方、鳥谷、藤浪ら主力が精彩を欠いたシーズンでもあった。そんな阪神で今年印象に残った出来事などを10大ニュースとして回顧した。

○鳥谷が大不振、フルイニング出場ストップ

 開幕から攻守で不振に陥っていた主将の鳥谷は7月24日の広島戦(マツダ)でついにスタメンを外れ、2012年の開幕戦(3月30日・DeNA戦)から始まった連続フルイニング出場は歴代4位の667試合でストップした。

○藤浪、入団以来続けた2ケタ勝利が途絶える

 藤浪は今季、自己最速の160キロをマークしたが、成績は26試合で7勝11敗、防御率3.25。高卒1年目から10、11、14勝と続けていた2ケタ勝利は3年でストップし、初の負け越しとなった。オフはダルビッシュらとの合同自主トレを行い、来季は巻き返しを狙っている。

○福留が日米通算2000安打&サイクル安打

 6月25日の広島戦(マツダ)で日米通算2000安打を達成すると、7月30日の中日戦(甲子園)では自身2度目のサイクル安打を記録。39歳を迎えた今季は主に「4番・右翼」として131試合に出場。打率.311、11本塁打、59打点と衰え知らずの活躍を見せた。

○ドラフト1位ルーキー・高山が新人王を獲得

 明大からドラフト1位で入団した高山。開幕戦で「1番・左翼」でスタメン出場を果たすなど、134試合に出場。打率.275、8本塁打、65打点、5盗塁の活躍で、DeNA・今永らを抑えて新人王を獲得。136安打は球団新人新記録となった。契約更改では年俸1500万円から4000万円にアップした。

○原口が支配下から4番へ、2ケタ本塁打のブレイク

 今シーズンは育成選手で迎えた原口だったが、4月27日に3年ぶりに支配下登録されると、その後は107試合に出場。自慢の打撃を買われて4番を務めるなど打率.299、11本塁打、46打点をマーク。5月には育成出身の野手として初めて月間MVPも獲得した。

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