09年松坂の“二の舞”危惧 レ軍有望株が膝負傷、地元紙はWBC参加に警鐘
2009年WBCに足の故障を押して参加、4月に肩の故障でDL入り
第2回WBCに参加した松坂は、オフ中に足を故障していたが、怪我を押して代表チームに参加。日本の2大会連続優勝に大きく貢献したが、大会中は痛み止めを服用していたことを明らかにしている。この年、レッドソックスでの松坂は、4月中旬に肩の故障で故障者リスト入り。先発したのは、わずか12試合にとどまり、防御率は5.76という数字だった。さらに、2011年には右ひじ靱帯を損傷し、トミー・ジョン手術を受けることに。記事では、術後は「彼のフォームが戻ることは決してなかった」と辛口に振り返っている。
レッドソックスのエドゥアルド・ロドリゲス【写真:Getty Images】
松坂の例は「極端なケース」とはしているものの、怪我を押してWBCに出場することで、さらなる怪我や不調を引き起こす可能性はある。今オフはホワイトソックスから左腕クリス・セールを獲得し、デービッド・プライス、リック・ポーセロらを擁するレッドソックス先発ローテは、メジャー屈指の才能を抱えるが、記事では「ロドリゲスが戦線を離れる余裕は少しもない」とし、ロドリゲスのWBC参加に警鐘を鳴らしている。
WBCは国の名誉と威信を懸けた4年に一度の大会だけに、代表入りのチャンスがあれば参加したいと考える選手は多い。一方で、所属球団で残す成績や、その後の選手生命に与える影響も考慮しなければならないことは事実だ。前途洋々とする23歳のロドリゲスはどんな決断を下すのか。記事のように、2009年に松坂が下した決断を“失敗例”と考え、レッドソックスがロドリゲスのWBC出場にストップを掛ける可能性もありそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count