10年MVP男がWBCカナダ代表入り辞退 今季打率.326も理由は「成績不振」

リーグトップ出塁率.434、2年連続29本塁打も「パフォーマンスに要因」

 来年3月に開催される第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のカナダ代表主力選手と目されていたレッズ主砲ジョーイ・ボット内野手が29日(日本時間30日)、自身のツイッターで参加辞退を発表した。その理由として「2016年のパフォーマンスに納得がいかない点があった」と説明。だが、今季の打撃成績は軒並みリーグトップ10に入る好調だった。何が不満だったのか。米テレビ局「CBS Sports」のマイク・アクシサ記者が解説している。

 ボットはツイッターで発表したメッセージで「2016年のパフォーマンスに納得がいかない点があった。2017年スプリングトレーニングを準備期間に充てたい」と記している。今季のボットは158試合に出場し、打率.326、29本塁打、97打点、さらにはリーグ1位の出塁率.434をマーク。打撃成績だけ見れば、どこにも「納得がいかない点」はないように思える。

 だが、見過ごしがちなのが守備だ。アクシス記者は、今季は一塁を守るボットの守備力が低下したことを指摘。守備全般での貢献度を示すUZRは-7.0、守備で防げた失点を示すDRSは-14で、いずれもボットの守備力がチームに不必要な失点を与えていたことを示している。さらに「守備面でのWARは-2.4で、守備位置に関わらず、全選手内でワースト5位だった」とし、ボットの改善点は「守備」にあると説明している。

 記事では、ボットの代わりにカナダ代表の一塁手として、今季ホワイトソックスだったジャスティン・モーノー、そして両親と祖父母がカナダ出身のフレディ・フリーマン(ブレーブス)が有力としている。

 打撃だけではなく守備にもこだわりを持つボットの不参加表明は、対戦国の投手にとって大きなアドバンテージとなりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY