大谷165キロ、斎藤佑復活ならず…大逆転V日本ハム、2016年10大ニュース
斎藤佑復活ならず背番号18→1へ、かつてのV戦士が退団
◯増井浩俊、守護神→先発
昨季球団タイ記録の39セーブをマークしたが、今季は6月中旬までクローザ―として防御率6.30と大不振。7月10日に栗山監督から先発転向を命じられた。6年ぶり先発勝利となった8月18日のオリックス戦(札幌ドーム)から7戦全勝を飾るなど自身初の2桁10勝。10勝3敗、防御率2.44の好成績を残した。12月1日の契約更改交渉後の会見で、来季から抑えに再挑戦する意向を明かした。
◯斎藤佑樹、復活ならず
昨年オフから先発として勝負したが、開幕2軍スタート。5月5日に中継ぎとして1軍初昇格。初先発だった6月29日の西武戦(札幌D)では5回途中2失点。7月13日のオリックス戦(京セラドーム大阪)で5回無失点も勝ち星は付かず、同28日の西武戦(西武プリンスドーム)では4回途中5失点で初黒星を喫した。11試合に登板(先発は3試合)し、0勝1敗、防御率4.56で3年ぶり勝ち星なし。CS、日本シリーズでの登板機会もなかった。来季から背番号18から早実、早大時代にも背負った「1」に変更。先発、中継ぎとポジションにこだわらず、再起を図る。
◯レアード、初の本塁打王
全143試合出場し、打率.263、97打点。自己最多39本塁打で自身初の本塁打王に輝いた。12本塁打を放った5月に月間MVPを獲得。日本シリーズでは打率.273、3本塁打、7打点でMVPに選ばれた。三塁手部門のベストナインにも選出された。オフに来季年俸3億円+出来高の2年契約を結んだ。
◯高梨裕稔、新人王
シーズン序盤は中継ぎだったが、6月上旬から先発ローテーション入り。先発転向後は負けなしの8連勝を記録するなど、自身初の2桁となる10勝(2敗)を挙げた。防御率2.38も堂々の数字で入団3年目ながら新人王に輝き、チームの4年ぶりリーグ制覇、10年ぶり日本一に貢献した。
◯12年V主力退団
不動のセンターだった陽岱鋼が11月7日に国内FA権の行使を表明。12月14日に巨人と5年総額15億円超の大型契約で合意した。通算82勝をマークした技巧派左腕・武田勝は9月23日の会見で今季限りで現役引退を表明。また、12年リーグMVPに輝いた左腕・吉川光夫が大田泰示外野手、公文克彦投手との交換トレードで石川慎吾外野手とともに巨人へ移籍した。
2017年は球団初の連続日本一がかかったシーズンとなる。栗山英樹監督がどのようなマジックを繰り出し、大谷翔平がどのような進化を見せるのか―。来季も日本球界を大きく盛り上げてくれそうだ。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count