田中将大はヤンキースの「エースでスター」 地元メディアも「タナカに感謝」
右肘の不安を完全に払拭する一年に、「見えないものは忘れ去られる」
田中はメジャー1年目の2014年、開幕から圧倒的な投球を続けながら、7月に右肘靭帯部分断裂を負い、約2か月半の長期離脱を経験。2015年も負傷離脱があり、2年連続で規定投球回に到達できなかった。「SBネーション」も「彼は故障しがちである」と言及。ただ、昨季は初めてシーズンを通してローテーションを守り抜き、大台の200イニングにも1/3回まで迫った。
「私たちは彼がフルシーズンを投げる姿を見ることができ、幸運だった。2017年も同じことが続くよう願っている。肘の故障については忘れるよう努めている。見えないものは忘れ去られるのだ」
田中が右肘靭帯を部分断裂した際、ヤンキースはトミー・ジョン手術をするほどの重傷ではないとして、保存療法を選択。その後、辛辣なNYメディアでは、日本人右腕が不安定な投球をするたびに肘の不安を訴えるような報道が目立った。ただ、獅子奮迅の活躍を見せた昨季は、そんな声を結果で封じ込めた。今季も同様の結果を残せば、初年度の怪我は「忘れ去られる」ことになるだろう。
「スター選手」として、メジャー随一の名門球団を地区優勝に導けるか。田中将大の本当の価値を証明する一年となる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count