日本ハムは巨人へ何を求める? 陽岱鋼FA移籍の代価は人的補償か金銭か
補強ポイントは先発左腕、昨季ローテは右腕が主体
DeNAは5日、巨人にFA移籍した山口俊投手の人的補償として平良拳太郎投手を獲得したと発表した。21歳と若く、若手左腕がひしめくDeNAの中では貴重な右腕と期待されている。
巨人はオフに山口俊、森福允彦の両投手、陽岱鋼外野手と史上初めてFA選手を3人同時に獲得。DeNAが平良を獲得した今、残る注目ポイントは、Bランク(人的補償+年俸40%か年俸60%)の陽岱鋼がFA移籍した補償として、日本ハムが人材を求めるか、金銭を求めるかだ。
日本ハムの補強ポイントは? まずは先発左腕だ。リーグ優勝を飾った12年にリーグMVPを獲得し、昨季7勝を挙げた吉川光夫投手が石川慎吾外野手と共に巨人へトレード移籍。長年チームを支えた武田勝投手は昨季限りで現役引退。残った数少ない左腕の1人で15年ドラフト2位の加藤貴之投手は昨季7勝を挙げ、来季以降の飛躍が期待される。だが、日本一に輝いた昨季の先発ローテーションを支えたのは大谷翔平(10勝)、有原航平(11勝)、高梨裕稔(10勝)、メンドーサ(7勝)ら右投手だった。日本一連覇へ先発左腕を補強しても、決しておかしくない。
巨人には、昨季自身初の2桁10勝をマークした田口麗斗、内海哲也(9勝)、今村信貴(3勝)ら先発のできる左腕が揃う。いずれもプロテクト28選手から漏れる可能性は低そうだが、仮に先発左腕がプロテクト外となれば獲得することもありそうだ。