予想超える大幅増に“辛口”査定も…V逸ホークスの契約更改野手編

タイトル獲得もダウン提示となった柳田

○城所龍磨(1900万円→4000万円 2100万円増)

 110%のアップ、そして2年の複数年契約を勝ち取ったのが城所だ。最大限の評価を受けたのはもちろん、交流戦MVPの活躍。打率4割超えをマークし、そこまでプロ通算1本塁打だった男がサヨナラ弾や満塁弾を放つなど、交流戦だけで5本塁打を放った。それまで「キドコロ待機中」のグッズが人気だったが、あまりの活躍に「キドコロ活躍中」といったグッズも売り出されるなど、営業面での貢献も球団から評価された。

 見て分かるように、主にチームの中核を担う不動の主力が大きなアップをつかんだ。この一方で、厳しい風が吹いたのは定位置を奪いきれなかった若手、中堅どころが中心だった。

○柳田悠岐(2億7000万円→2億6000万円 1000万減)

 不動のレギュラーで、唯一のダウン提示を受けたのが柳田だ。打率はチーム内の規定打席到達者の中でトップの.306。18本塁打、73打点。ただ、トリプルスリーを達成した15年からは全ての部門で数字が下がってしまった。一方で、100四球を選び、出塁率.446はリーグトップで最高出塁率のタイトルを獲得。チームへの貢献度は高かったため、ダウン提示は若干厳しいか。右薬指の骨折でリーグ終盤を欠場した点も査定に響いたのは否めない。

○明石健志(7000万円→5500万円 1500万円減)

 右肩痛でシーズン序盤からリハビリ生活を余儀なくされ、わずか47試合出場に終わった。夏場に復帰した後も、状態はなかなか上向かずに、打率.230止まりでシーズンを終えた。レギュラー候補として期待されていただけに、大幅なダウンもやむなしといったところだろうか。

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