予想超える大幅増に“辛口”査定も…V逸ホークスの契約更改野手編

新たに複数年契約結んだ選手も

○川島慶三(4000万円→3500万円 500万円減)

 明石とともにセカンドのレギュラー候補に位置付けられていたが、シーズン序盤にクロスプレーで右足を負傷。夏場までファーム暮らしとなった。わずか20試合出場に終わり、打率.125。松田宣浩とともに、ムードメーカーとしても期待されたが、役割は果たしきれなかった。

○福田秀平(2500万円→2300万円 200万円減)

 野手で1回目の交渉を保留したのが、この福田だった。外野の一角を奪う存在として期待されて迎えたシーズン。81試合に出場したが、打率.231、3本塁打。試合数と打率以外は15年を上回る数字を残したにも関わらず、提示はダウン。オフに結婚を発表したこともあり、慎重な判断をするためにも保留したが、2回目の交渉も提示額は変わらず、200万減となった。

○江川智晃(2100万円→1900万円 200万円減)

 和製大砲と期待されてきた江川も、はや12年目となった16年。42試合に出場し、4本の本塁打を放った。柳田が負傷離脱した後は「3番中堅」に入り、いきなり2安打3打点と活躍したが、好調が長続きしなかった。

 ソフトバンクは投手陣だけでなく、野手の主力どころは複数年契約を結ぶ選手多い。内川は変動制だが、固定制の松田宣浩(4億)、長谷川勇也(2億)、鶴岡慎也(7600万)は現状維持。そして、FA権を保持していた本多雄一、高谷裕亮、城所龍磨が新たに2年契約を結んだ。

 このオフは野手も主力どころに年俸の変動が少なかった反面、若手や中堅どころでのダウンが目立った印象だ。2017年。その若手、中堅の台頭が、至上命令となるV奪還へと結びつく鍵となる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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