「超」から「無」へ ハム大谷翔平の漢字一文字に見る進化の跡

有言実行だった2016年、それでも「まだまだ足らないことがたくさんある」

○2016年 「超」

 1月6日に鎌ヶ谷で自主トレを公開。1日7食にも及ぶ食生活、レンジャーズ・ダルビッシュ有投手とのトレーニングで初の体重100キロ台に乗せたことを明かし、「去年を絶対に超えたいと思っています。優勝する前提で、1番必要だったと思われる選手になりたいです」と意気込みを語った。

 シーズンでは投手で10勝4敗、防御率1.86。10月16日のソフトバンクとのCSファイナル第5戦(札幌ドーム)で日本最速165キロをマークした。打撃では打率.322、22本塁打、67打点、7盗塁と軒並みキャリアハイをマーク。チームを4年ぶりのリーグ制覇、10年ぶりの日本一へ導き、リーグMVPを受賞。また史上初となる投手、指名打者の2部門でベストナインに選出された。まさに有言実行の大活躍だった。

 今や日本だけでなく、憧れのメジャーリーグでも大きな注目を浴びている22歳。今季一番求めているモノについては「満足感や充実感です。去年優勝はしましたけど、100%自分が貢献したとは思っていないし、まだまだ足らないことがたくさんある。最後に終わって優勝した時に、出来たと言えるようにしたいです」と闘志を燃やした。高卒5年目、どのような進化を見せるか注目だ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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